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なおと世界一周旅日記
     Vol.109 「大冒険①〜マチュピチュ行きドキドキ電車〜」

4/4 (日)          in クスコ(ペルー)

クスコからマチュピチュに向かうその日は、朝からサッカーをし、
午後3時にクスコを発つというハードな日程であった。

一番安くあげるルートで行くため、まずクスコからミニバスでウルバンバに行き、そこで乗り換え、午後5時半ごろ、オリャンタイタンボに着いた。
そこから、ローカル電車に乗れば、観光客用の電車で行くのと比べると、
約60ドルも安くあげられるのである。

オリャンタイタンボのバスターミナルに着き、鉄道駅迄歩いて向かう途中、すれ違う旅人の言葉を耳にした。
「もう売り切れていたわ」
え? それは、困る。
同行していた旅人、かっちゃん(44)とひろし(23)と、
"これは、困った〜 "と渋面顔を見合わせる。
ともあれ、真実はちゃんと自分で確かめなければと、
駅の外にある切符売り場まで行った。
本当に売り切れていた。
しかも、15分〜20分前に売り切れたというから、くやしい。
座席分しか販売しないので乗れないのだ。

さ〜て、まことに困った。 ここオリャンタイタンボから、マチュピチュの
麓の町、アグアカリエンテスまでは鉄道が唯一の交通手段だ。
安く上げるために、明日の夜まで待つか?
高いお金を出して、明日の朝の便で行くかだ。

オレとかっちゃんはまだしも、4日後にリマから日本に
帰国するフライトが控えているひろしには、時間がない。
こんな事が起ころうとは予期していなかっただけに、
難しい選択を迫られる3人。

かっちゃん「明朝の観光客用の電車便で行った場合のその差額、
       60ドルはきついなぁ、出せないなぁ。」
ひろし  「じぁ、俺だけ高い明朝便で行くよ。あっちで会えたらラッキーさ。」

俺は、ひろしとボリビアで会って以来、行動を共にしてきた。
かつ彼にとって最後の場所であるので、
一緒に行ってあげたい気持ちがあった。
別行動でバラバラになる事はしたくなかった。
う〜ん、どうにか、今日中にアグアカリエンテスに着く方法はないものか?

歩いて行こうか〜、という話が浮上してきた。
30km、40km位の距離であろうか、まあ8時間位か〜、
歩けなくもない距離だ。
線路を歩いて行けば道に迷うこともない。
現在夕方5時半、今から出て、深夜に到着か〜。
あるいは、この町で今夜は寝て、早朝出発、昼間に到着、
そのままマチュピチュに乗り込むか!
いつの間にか、かっちゃんとひろしの間では、
歩いて行く案が有力になっていた。
う〜む。
歩きか〜 まあ悪くない。
確かにそれも思い出になるし、悪くないのだが・・・
マチュピチュに着いた時の、体力の消耗具合いかんでは、
マチュピチュの遺跡を心から楽しめるかどうか。 
それより、あの電車になんとしてでも乗れないものか?
それは、どんな手段を使ってでも!!

切符は、無い。 でも、乗りたい。 
なんとかして、入り込めないものか?
改札口の警備は、並並ならぬ厳重なものとなっている。
金網で囲まれ、改札口だけ扉があり、セキュリティーが
4人程と駅員がいて切符をチェックする。 
そこからしか、駅構内には入れないようだ。
だとすると、大きく回りこんで、線路づたいに駅構内に侵入し、貨物列車等に乗り込んで、隠れてアグアカリエンテスまで行けないものか?

そんな事を頭の中で、高速回転で考え巡らせていた。
                 
                                    つづく

     どうする?!ずっこけ3人組☆なおと


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