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なおと世界一周旅日記  Vol.198   「初日〜ジャマイカは最低の国?〜」 

8/16(月)  in モンテゴベイ (ジャマイカ)

キューバから、ジャマイカの第二都市モンテ・ゴベイにやって来た。
この2つの国は、こんなに近いにもかかわらず、浮かぶイメージは随分異なる。

空港から強い日差しの中、気合いで歩いて、やっと安宿にたどり着く。
チェックイン後、数日前からここに泊まっている日本人の旅人に出くわす。
そして、彼の第一声はこうだ。

 「ほんと、最低の国っすよ、ここ。
 人、最低です。
 まじで、早く出たいっすね。・・・・」

初めに発せられた彼の言葉は、散々たるものであった。
真っ黒に焼けたその肌から、この国を満喫しきっているかのように見えたのだが、
彼は、完璧にマイナス・イメージが染みついたジャマイカを、語り始めた。
俺も、ジャマイカ初日で何もわからないので、どんな情報でも得たいし、
彼もこの国で起こったことを誰かに話して、うっぷんを晴らしたいという
両者の需要と供給が見事に一致した。

彼が、ネグリルという町から、タクシーでここモンテゴベイに来た時の話だ。
その値段が、200ドルも払ったというのだ。
しかも、初めに提示された値段に、降りる時になって、さらに上乗せされたらしい。
3時間くらいの距離なので、そこそこはかかるとしても、完璧にぼったくりである。
しかも、そのタクシーに途中から3人が乗ってきて、
CDウォークマンなどの荷物を盗まれたという。
後から思うと、そいつらはグルだったらしい。

と、よくそこまで騙されるなーってぐらい、騙され続けてきたこの旅人。
そんなことがあって以来、町でジャマイカの現地人にフレンドリーに話しかけられても、全部それが、うざく感じると言う。
彼の話によると、会った日本人の旅人はたいてい何らかの被害に遭っている、
気をつけた方がいい!というか、
もう一刻も早く、この国を出た方がいいくらいの助言をいただいた。
着いたばかりの俺にだ。
それくらい、彼は精神的に、こっぴどくやられていた。

かわいそうに、さんざんだったねーーーっと、同情する。
「明日は我が身です。」と思いながらも、やはりどこかで人ごと。
話を聞いていると、明らかにこっちの注意が欠けていることが多すぎる。
初めから、人を信用し過ぎなのだ。
旅慣れをしていないようにも感じられる。
基本的に、寄ってくる奴は、疑ってかからなければならないのである。

旅も終盤。
ここまでは大きい盗難や事件には巻き込まれていないものの、
これまで同様、気を引き締めねばなと思わせてくれる情報であった。
でも、ここまで最悪な情報から始まったので、これより最悪にはならんだろう。
また、また、甘い・・・。

噂に名高いジャマイカの治安、集中せよ。
生きてこそ!
命に関わるような興味は捨てなさい!

      生きてこそ☆なおと


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