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なおと世界一周旅日記  Vol.184  「おっぱいポロリ」

7/23(金)       in サンティアゴ・デ・クーバ(キューバ)

サンティアゴのカーニバルのメインパレードはギャルソン通りで行われる。
その他にも街のあちこちの町内会に、特設ステージが組まれ、
連日、夜通しで生バンドがライブを繰り広げ、お客はお酒片手に踊り明かすのだ。
その中でも、一番大きいトローチャという地区のステージに見に行った時の事だ。

深夜3時頃、お客さんのボルテージも最高潮の時間帯。
ステージ上では「一般人女性ダンス・バトル」が催されていた。
生バンドの演奏に合わせ、一人ずつご自慢のダンスを披露する。
その踊り手も、一般のお客さんで、客席から「私にやらせてみんしゃい!」と、
ステージに上がってきては、激しく、そして官能的に踊るのだ。
それをまた司会者があおり、お客さんも反応する。
一般人と言っても、一般人を想像してもらっちゃー困る。
何しろ、そのレベルは極上。
腕自慢というか、腰自慢が次々にステージに上がってきて、踊りまくる。
俺はそこでもまた、、ステージ上でカメラを手にサイドから、その様子を撮ろうと
カメラマンになりきっていた・・・筈だった。
が、 あっけにとられ、口をあんぐり開け、にやけながら、
写真を撮ることすら忘れ、突っ立っていたに違いない。
は、激しい、、す、すごい・・・エ、エロイ・・・・。
ダンスというより、腰をいかに激しく、いやらしく動かせるか大会である。
そのエロさ度合いで男たちが反応する。

人は、あんなに腰を早く、激しく、なまめかしく動かせるものなのか?
あんな腰の動きを、今まで見たことがない。
その踊りの激しさが増すにつれて、バンドも音を強めていき、
見ている方もすっかり、その、その、あれを想像してしまって、
つまり、「している」ような錯覚でみているのである。

そして遂に「ダンシング・クイーン」は現れた。
それまで踊っている人を見て、「甘いわ」と思ったのであろうか、
客席から、つかつか上がってきて、踊り始めた。
司会者に絡んでいき、誘っているような誘惑のダンス。
さらに、モニターのスピーカーに手を付き、後ろから、つまり、その、
「入れられている」かのようなレゲエダンス的エロい動きで、男たちを虜にすると
踊りはだんだん激しさを増していった。
立った状態で、胸を突きたり引いたり、同時に腰も前後ろに超スピードで動かすダンスで、激しく胸が激しく上下に揺れ動く。
それまでも同じ踊りをした人もいたが、彼女のは、そのスピード、激しさ共に、
他の人のとは段違いだった。
すごかった。
大きい歓声があがる。
大盛り上がりだ。
そして、その歓声が最高潮に達した瞬間が訪れた。
「おっぱいポロリ」の瞬間だ。
あまりに激しく踊ったものだから、おっぱいが激しく揺れ、肩の露出している服が、ずるっと落ちてしまい、なんと、おっぱいが「ポロリ」と登場したのだ。
「ポロリ」という可愛い音では、決してないように思う。
「ボロリ」、違うな、いや、もう、「ドーーーーン」と現れ、
「ブランブラン」と揺れていた記憶が残る。
その子も、あまり動じない様子で、服を元通りに直し、
笑いながら普通に踊り続ける。
ステージ上で、何千人の前でそんなことが起きたのも、全く気にしない様子。
日本だったら考えられない光景だが、キューバだと、そんなワンシーンも
自然に受け止められるのだ。

全ての踊りが終わると、司会者がお客さんにどの子が良かったかを問う。
当然、最後のクイーンが圧倒的な歓声を受け、優勝したのであった。
お客さんからはチップが渡されていた。

あれは人間の動きだったのか、動物の動きだったのか、
はたまた、獣の動きだったか、はっきり思い出せないが、
女の求める動きの激しさを見た。
動物的な性の表現を感じた。
一般的に男の方が性に対して露骨であるため、
女性よりも好きそうにとらえられがちだが、とんでもない。
絶対に女の方が、エッチである。
前々から、薄々と気が付いていたことが、
今日、はっきりと確信に変わった事件であった。

す、すごかった。


     開いた口がふさがらない、実際に★なおと


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