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なおと世界一周旅日記  Vol. 67  「エンターテイメント・シティ」

12/19 (金)   in ロンドン(イギリス)

ロンドンには、小さいものから大きいものまで多種多様なエンターテメントが存在しそこに住んでいる人々を、そしてそこを訪れる人々を決して飽きさせる事無く
、楽しませ続けている。

ロンドン滞在中、そういったエンターテイメントショウに何度も足を運び、
その度に胸を躍らせた。

クリスマスシーズンにイースト・ロンドンにあるショウディッチで聴いた
教会でのゴスペルライブ。
初めて教会での生のゴスペルに触れ、その迫力と、
そのソウルを肌で感じる事ができた。
4つのパート、それぞれがバラバラなメロディーを歌い、
一つのハーモニーを作り上げる。
小学生・中学生の時の合唱コンクールの時には、2〜3部構成のハーモニーも
普通であったが、普段街で流れてくる音楽でこんなことはまずない。
呼応し合い、声だけで、リズム、ハーモニー、メロディを作り上げる。
シンプルなリフレインは心地よく、教会中に鳴り響いた。

ロンドンといえば、ニューヨークと肩を並べて、有名なのがミュージカルである。
ニューヨークを初めて訪れた時、「レ・ミゼラブル」を観たが、
英語が分からず、大変な思いをした。

しかし、去年訪れた時に観た「ライオン・キング」の素晴らしさは
今でも覚えているほどである。
日本でも、友人に誘われて、何度かミュージカルを観に行くようになって、
ここ数年でミュージカルに対する興味が徐々に深まってきている。
演技と、歌と両方が抜群な人もなかなか少ないものである。

今回ロンドンでは、「Fame」と「Stomp」を観に行った。
「Fame」はと言うと、ガンガン宣伝していた割に、内容が今ひとつ。
役者の踊りもキレが足りず、そして登場人物の中で、歌をしっかり歌える人が2人しかおらず、観ていてハラハラ、心配になってしまったほどであった。

一方、「stomp」は、もうそれはそれはアメージング。
技術、演出、共にそのクオリティーの高さは、世界最高峰であろう。
実はニューヨークに行った時、2回とも、「stomp」を見逃しており
今回ようやくここロンドンで4年越しの思いが実現したのであった。

そんなものまで、楽器になってしまうの?
そんなものから、そんな音が出るの?
みんなでリズムを組み合わせるとこんなに楽しいの?

言葉を全く使わず、音と、視覚だけで観客の感覚に訴えるもので、
さすがと唸ったのは、そのキャラ設定である。
一人いじられキャラがいて、そいつの動きでみんなが笑う。

俺の隣に座って観ていた黒人の女の子も終始、奴のアクションで大爆笑。
さらに「あ〜ら、かわいそう」と、同情の気持ちも引き出され、
完全に観客の心をわしづかみにした。

そいつは観客の立場とかなり近い存在になっていて、友達に動きを要求されるような感覚で、いとも自然に観客は、ショウに参加する。
会場を一体化させるための巧妙な演出、恐れ入った。

さらに、そいつが、ただのピエロキャラではなく、最後にばっちり
その腕を見せつける場面に、またその高い価値がある。
何回でも観たいと感じさせる素晴らしいショウであった。


    ミュージカル見る時間ある? と、
    ミュージカルミュージカル? は
    音が似ていると発見、にやけ気味の☆なおと



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