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なおと世界一周旅日記 Vol.103 「この街を離れられない理由(わけ)」

3/21(日)         in サンタクルス(ボリビア)

サンタクルスの街は、特別魅力があるわけでもないのに、
なぜか離れられないでいた。 
ダラダラしてきた自分にも、だんだん焦りを覚えてきた。
何してんだ、早く先に進め、と。 
しかし、動こうとしないのである。 体が動こうとしないのである。

その理由(わけ)は、今日になってようやくわかった。 
なんで、サンタクルスに残っていたのか? 
なぜ、離れられないでいたのか? ちゃんと理由があったのだ。

今日は日曜日。
サッカーをしに公園に出かけることにした。 
ウルバノ公園は、セントロから20分ほど歩いた所にあり、
遊園地も有する大きい公園である。 
遊園地と言っても、日本のものと比べたら、段違いに小規模のものである。 
が、逆にそのアナログなアトラクションに親近感を覚えた。 
中でも、芝滑りの要領で上から斜面を滑ってくる遊具には、
たくさんの見物客が集まり、途中でひっくり返りそうになる人たちを見て、
大きな悲鳴や歓声をあげていた。 
芝生の広場では、たくさんの家族連れが「幸せな日曜日」を過ごしていた。
芝生の上で寝転んでいたり、ボール遊びをしたり・・・と、
平和で暖かい家族の姿があった。

サッカーに混ぜてもらい、1時間ほどプレーした。 
ボールの持ち主が帰るということで、やり足りない感が残ったが、
仕方がない、今日のところは、と帰りかけたところ、
遠くから何か音が聞こえてくる。 
それは、マイクやスピーカーを使った大掛かりなものだと、すぐ分かる。
何だ?何だ? 
ステージに引き寄せられるように近づいてみると、
まだイベントは始まってない様子で、面白い司会のおっさんが、
みんなを笑わせながら、前説をしているところであった。 
後ろにはバンドもスタンバイしているので、ライブであろうか? 
隣の人に、「これは何ごとだ?」と聞くと、
ボリビアNo1の携帯会社「mobil」(日本のDocomoか)のイベントで、
ライブあり、伝統芸能あり、プレゼントありのお祭りだということだ。

もしかしてオレも歌えるかな・・・でも、
こんな格好(もろサッカー小僧的な)だしな〜・・今日はいいや・・・・。 
ん? そんなことを考えてしまうようになったのかー。
ちょっと前だったら、積極的に自分から歌わせろーって言いに行っていたのに〜。
これが、10年後だったら、それこそこういう時に自分から
ガツガツ行かなくなるんだろうーな〜。 
そんなことをぼやっ〜と考えていたら、ステージ上でお客を
あおっている司会のおっさんが、さすがに、目ざとくオレを発見し、
なにやらスペイン語で面白いことを言っているようだ。 
一気に、周りの視線をぐっと集める。 
そして、ノリよく反応するオレを見て、ステージに上がって来いという。 

なるほど、オレの場合、自分から頼まなくても、
やはりステージに呼ばれるのである!! 
ちゃんと、その星の元に生まれているのだ。 
ロンドン、ジャズカフェでのシャロン・ジョーンズのライブの時にも、
やはりステージに呼ばれ、踊りに踊り、お客を沸かせに沸かせたのである。

しかし、初めは笑い者にされた。 
しょうがない。 
言葉も分からないし、外国人だということで、
司会のおっさんは悪気無く、オレをネタに、
ステージ周りに集まっているたくさんのオーディエンスの笑いを誘った。

このまま笑い者にされたまま、終る訳にはいかぬ。 
簡単なインタビューが終った時、
「歌わせろ!」と、司会のおっさんに耳打ちした。


   さあ、おっさんの反応は如何に!?☆なおと


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