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なおと世界一周旅日記 Vol.88 「カーニバルいよいよ、キックオフ !!」

2/19(木)     in サルバドール(ブラジル)

いよいよ、カーニバルの当日がやってきた。
街の雰囲気と同様、俺の胸はアグレッシブに高鳴っていた。
久し振りに「本番の日の朝」の、いい匂いを感じた。
本番の日の朝というのはいつでも、いい緊張感と共に、
またいつもとは違う独特の雰囲気を感じる。
それは、学生時代のテストの日の朝だったり、サッカーの大事な大会の試合の日の朝だったり、または、ライブの日の朝だったりする。
久しぶりに体感するその「本番」に、ワクワク感は高まっていった。

なお宿で、最後の練習を少しした後、夜の祭りの街へと、"いざ出陣!"
まずは、こて初めに、なお宿の前で叩き始める。

タカタカタカタカタカタカ タッタンタタタンタ!!

ドンドン(オイ!!) ドンドン(オイ!!) ドコドコッドコッドコッドコドン!!

(全員で声を合わせ) 「ナタカトシア!!!!」

ナオヤさんのチンバウを先頭に、チンバウ隊2人、さらに、ヘッピキ隊5人、
そして俺の属するメイヨ隊3人、最後にスルド隊5人・・・の編成。
計16人の侍達は、(女の子の方が多いが、ここの女連中はみんな男勝りなので、まあ、こうまとめて呼んでも全く違和感はない)勇ましく、
サルバドールの大空に向かって、大声を放った。

カーニバルというと、リオのカーニバルのイメージが強く、
「サンバ」と勝手に想像して、サルバドールにやって来た。
しかし、ここバイーア地方のカーニバルは、その昔、
たくさんの黒人達が奴隷として、この港町に連れてこられた背景から、
もっとアフリカンりズムが混ざったものであった。
サンバとレゲエをミックスして出来たというバイーア・オリジナルのリズムのサンバへギや、ピショッチ、トゥウン、さらに、ブラジルの北方のフレーヴォというリズムなど4,5種類のパターンを覚えた。

今回のパレードのメイン会場であるペロウリーニョ広場へと
叩きながら進んで行った。
世界遺産にも登録されたペロウリーニョ広場。
広場からずっと石畳が広がっており、パステルカラーの建物が並んでいる。
その広場はすでに、もの凄い数の人でごった返していた。
熱気ムンムンのその広場からスタートし、1時間半位叩き乍ら練り歩き、
再びここペロウリーニョ広場に戻ってくるというプランであった。

広場のゲートをくぐり、やや狭い道を叩きながら歩き始めると、凄い数の人が
「ナタカトシア」の周りを取り囲み、踊りながら一緒に付いて歩き、騒いでいる。
地元のブラジル人に欧米人観光客達。
しかし、どの人種よりも多く、そして声を大にして盛り上がっているのは、
まぎれもなく日本人パッカー達であった。
一緒になってバンドを盛り上げてくれた。
そこに日本人の団結力を見た。

日本人であること。
それを今回、意識し表現をしたかった。
お祭りの如く、時に皆で声を揃え叫んだり、叩きながらのパフォーマンスに、
武士が刀を抜くしぐさや、弓を射る動作を折り混ぜたりした。
そして、和太鼓を叩くように、バチを振りかざしてみたり・・・と。
日本人(韓国人が一人いたがお隣さんなので問題無い)のタイコ集団としての
オリジナルを、視覚的に出したかった。
リズムはブラジル特有のものであっても、視覚的にそうであれば、
それは、見た者にとっては、新鮮に映るはずである。
それを意識させたのは、サルバドールに着いた初日の
ある出来事が原因であった。


         続く・・・★なおと


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