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なおと世界一周旅日記  Vol.39 「もうダイヴィングなんかやらん!」

10/24(金)      in ダハブ(エジプト)

あるエキササイズで、一度、パニックに陥った事があった。
もうライセンスをとるのを止めようと思った事件が。

それはオープンウォーター4日目、「水中でマスクがとれた時の対処」の
スキルの時のことであった。
「水中5m位のところで、水中でマスクを外し、インストラクターに掴まりながら、
15m泳いで、またマスクをつける」といった、文章にすると、
なんとも簡単に見えてしまうことだった。
そんなこともできないのー?なおとーー!?と言われてしまいそうなくらいの
ことだが、これはほんま参った。
コンタクトをつけているので、マスクを外している間、目は開けられない。
さらに外している間は、息を吐いた泡が顔にダイレクトに当たり、
なんとも嫌な感覚がするのだ。
この2つの理由から、マスクを外し、ジャッキーに掴まり泳ぎ始めると、
もうどうしようもないくらいの恐怖に見舞われた。
一番の原因は、海中の中での暗闇である。
俺、暗闇が大っ嫌いである。
以前、インド・バラナシでの日記でも記したが、目をつむった状態での、
聴覚への神経の集中はすごいもので、その時、レギュレーターを通して
息をする音が、相当大きい音で聞こえてきた。
恐い。海が恐い。暗闇が恐い。
だめだ、パニックになったらだめだ。
ダイヴィングで一番大事なこと、
「どんな時でも、ゆっくりと深く息をすること」。
もちろん、その通りにしようとするも体がいうことを利かん。
落ち着こうとする気持ちとは裏腹に、どんどん、鼓動は高まり、呼吸は早くなり、
乱れ、このまま、息ができなくなってしまいそうになり!!
無理だ!頼む!水面に上がりたい!!
と、必死にジャッキーに合図を出し、助けを求めた。
そして、水深約5mのところから、一気に浮上し、水面に上がった。

水面に上がり、レギュレーターを口から外し、息をした。
心臓はまだ、バクバクと早いリズムを刻んでいる。
水面にプカプカ浮きながら、
「あーーー、恐かったーーー!!!」と、大きい声で叫ぶと、
ジャッキーに「shut up!!」と一喝された。
さらに、「もう一回いくぞ!!」と。
鬼だと思った。
死にそうになってる生徒に向かって、よくもまあ、そんなことが言えるなと。
なおと「無理だ!!待て!落ち着かせてくれ。。。」
その時、ダイヴィングなんか止めようと思った。
もう、ここまででいいと。 
あれは絶対、俺には出来ん。
恐すぎる。 
あの恐怖には勝てん!

しばらくして、落ち着いてくると、ジャッキーが
「行くぞ!!やらなきゃ、だめなんだ!
その後は、楽しいぞー!できるさ!」 と声をかけてくる。
悪いイメージが脳裏をよぎるが、ここで止めては男が廃る、なおとが廃ると、
不安を隠し切れない体に鞭をうち、奮い立たせて、
もう一度チャレンジすることにした。

2回目も、同じように恐怖感は襲ってきたが、一つ自分に言い聞かせた。
「おまえ、息してるじゃねーか!」 そうだ。
確かに暗闇だが、息をしている。
呼吸が出来ている。なら、死ぬ事はないのだ。
それで、だいぶコントロールできるようになり、
なんとかそのスキルをクリアーしたのであった。

しかし、そこはジャッキー、飴と鞭。
できた時の誉めてくれ方は、大きいアクションである。
水中の中で、少しスローモーションになりながらも
拍手や、握手、ガッツポーズをしてくれる。
本当にたいそうすごいことをやってのけたかのような気持ちにさせてくれる。
俺も単純やから、めっちゃうれしかった。

水中でのドレッド・ブラザーズの絵は相当面白いものであろう。
イソギンチャクと間違えて、クマノミや、魚が寄ってくる事もしばしば・・?
少し余裕が出てきた頃には、水中で二人してドレッドヘアーをなびかせながら、
踊ったりはしゃいだりしていた。
こんなインストラクターは、いないーー!!
ジャッキーの講習を受けて本当によかったなと思った。

確かに、厳しいジャッキー。
体育会系の「なおと」としては、高校時代、サッカー部一年生の時の厳しさを経験している「なおと」としては、これぐらい厳しい方が性に合う。
命に関わる大事なことだから、厳しくなるのだ。
この人にだったら、海の中でついていける!といったような信頼へと
いつしか変わっていた。 
せっしゃの命、あなた様に預けますぞ!!

そしてなんとか、オープン・ウォーター、さらにアドヴァンスと
ダイヴィング・ライセンスを、取得したのである!!!
ふはっはは、これで世界中の海、水深30mまで潜れるぜー!
ライセンス取得のための実技のダイブでは、ここ紅海のダイヴスポットであるブルーホール、そしてキャニオンにも行った。
長〜い魚をお食事中の「たこ」にも遭遇した。
あの「たこ」って奴は、イメージと全然違うんだな。
たこ焼きの絵のように、○の下に足を8本描いた、あの「たこ」のイメージが植え付けられているからな、初め気が付かなかったぜ。
ふー、あぶねーあぶねー。

  ダハブより     海は恐い!でも愛してる☆なおと

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