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なおと旅日記  Vol. 24  「トルコ風呂」

 9/17 (水)       in  シリア・アレッポ

ハンマームと呼ばれるお風呂がトルコにある。
それをトルコ風呂と呼ぶ。
(なぜ、日本のトルコ風呂というと風俗なんだろう?誰か教えて!)
トルコのハンマームは有名であるが、値段が高い。
シリアにも同じものがあるという情報を得て、
シリアでハンマームに行くことにした。

ギョレメからのバスで一緒で、アレッポでも同じ宿に泊まっている、
英語の下手なフランス人、ギヨムと二人でハンマームに向かう。
イメージしていた綺麗なつくりのものという期待を大きく裏切り、
ぼろく、老舗的な庶民的なつくりであった。
そこに、白ひげのじいが一人、待ち受けていた。
「よう来たな!アカスリ&マッサージじゃな」と、たぶん言ったのであろう。
そのコースで頼もうっ!!

背の高いギヨムと二人でうつ伏せになっているその姿を上からみたら、
きっと「り」という人文字であろう。
サウナっぽいところで、汗をかきまくる。
初めは、温かい床に体をつける快感から、二人の会話も好調であったが、
15分、30分と経つに連れ、しゃれにならないふやけ感&のぼせ感に、
マックポテトのしなしなポテト化していた。
45分から1時間が経とうとした頃であろうか、一人の救世主、白ひげじいが、
勇敢にも助けに来てくれたではないか?
早くここから出してくれー!
そして、白ひげじいは、俺だけを連れ、隣の別室へ向かった。

それからは極楽であった。
至福の瞬間であった。
熱湯を体にかけ、旅の間に俺の体に付着しているアカだの、
汚れだの、匂いだの、インドの道で踏んだフンだの、あらゆるものを、
白ひげじいのアカスリテクニックで、次々に退治してくれるのだ。
強く肌をこするので、時に部分的に痛さもあったが、
その痛さがまたたまらなく気持ちいいのだ。
そんなマゾヒズム的快感は、新たなるステップである開放感へと導びかれた。

初めは照れや、警戒心があった。
一応腰にタオルは巻いてるものの、どこまでやるのか?
どこまで触ってくるのか?しかも、息子が勃っちまったらどうしよう?
気持ちよかったら、うかつにもありえてしまう。
禁欲中の息子よ!落ち着け!落ち着きたまえ!
ばか、そんなこと余計に考えたら、神経がそこに集中しちまう。
考えるなー。考えるなー。。。っていってる時点で、考えてるーーー!!(笑)

宿の人の話では、中にはセクハラチックなアカスリ師も存在するという。
そうかー、女の子は大変だなぁ。
っと、思った時に、「男にでさえね。」その言葉が甦る。

こいつは大丈夫かなー?変な気持ち入ってないかなー?
そんな警戒とは裏腹に、白ひげじいはひたすらゴシゴシ手袋型アカスリタオルで、
こつこつ仕事を続けている。
時折、だぶん唯一知っている英単語であろう「Good?」で、俺の気持ちを確かめる。俺の返事の「Good !!」はだんだん、快楽から
力の抜けたいやらしい声になっていることが確認できる。

そして開放感がマックスに到達した時、すっかりはだけたタオルは、
あってもなくても同じ状態になっており、白ひげじいも別に何も気にする様子もなくラストスパートをかけようとしている。
まじで気持ちいい!もう、いっそ、触られてしまってもいいかも・・・?
触ってしまえばいいじゃない・・・・・・・。。
身を完全に白ひげじいに、ゆだねた瞬間だった。
ここまで、男に体をゆだねたのは初めてだった。
どうにでもなれと。
日本ではありえないだろう、日本人のおっさんに、
俺はここまで裸になれないんだろうなと思った。

まさに至福の時は、実際は20分くらいであったのであろうが、
実に2時間ぐらいかのような楽園気分を味わった。
完璧に綺麗になった体を盾に、いざ前進あるのみだ!
旅をリフレッシュさせてくれた白ひげじいに、感謝。

あなたは、俺の人生史上唯一体をゆだねた男の方です。

    アレッポより      極楽極楽☆★なおと



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