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なおと旅日記   Vol. 18   「Bluem of youth」

9/4(木)        in ウズベキスタン・タシケント  

ウズベキスタンの首都タシケントの空港で、
トルコ、イスタンブール行きの便の連絡待ちをする。
なんとも適当な応対の空港の従業員に、旅行者達は右往左往させられる。
どこでチェックインをすればいいのかと尋ねてもただひたすら、「ここで待て」と言い何時にチェックインかと尋ねても、ただ、「ここで待て」と繰り返す。

そんなウズベキスタン人に、翻弄されている客の中に、なんとなく見覚えの
ある顔があった。
日本人であろう。
会ったことがあるのか、それとも、知り合いに似ているだけなのか。
あっちもなんとなく、こっちの存在を気にかけているようにも見える。
誰だろう。
顔を確認し、自分の記憶の奥の方の、これまでの人生の出会い辞典のページを必死にめくってる
途中、あっ!! もしかして。 
いや、まさかこんなとこで会うはずが。
いや、そうであろう。
もし、そうだとしたら、もう一人、相方がいるはずだが。。。。
あ!!  いた。 そうだ。 間違いない!
彼らだ。

「Bluem of Youth」だ!!!!
一度、日本のどこかの誰かのライブ会場でご挨拶したことがあって、
松さんとは軽く面識があった。

ーBluem of Youth プロフィールー
松ヶ下 宏之(ギター・ピアノ・編曲)& 別所 悠二(ボーカル)
略歴
1992年 広島より上京。ユニット結成。
1995年 1stシングル「最後の願い」でEPIC SONYよりデビュー    
1999年 03/17〜 日本テレビ「雷波少年系ラストツアー」でロシア横断
 シベリア鉄道ストリート ライブ決行(日本TV系列 毎日日曜日10:55〜
 ON AIR ko 29局ネット) 10/04 日本武道館1万人有料LIVE成功。
 異例の2回公演、動員観客数3万人以上〜 ソニーレコーズと契約
 12/01 移籍後1thシングル「ラストツアー〜約束の場所へ〜」  発売。
 オリコンチャート初登場第2位!

  http://www.bgbcom.com/boy/index2.html

思い出すと同時に、近寄って行って話しかける。
なおと 「ブルームの方ですよね。」
松さん 「え?は、はい」
なおと 「あ、おれ、なおとっていうアーティストなんですが、
     ほら、前一回どっかでご挨拶したことあって・・・」
松さん 「そうだよね、おれもどっかで見たことあると思ってたんだよねー・」
なおと 「ですよねーー」

そんな会話から始まり、初対面のゆうじ君も含め、そこは完全日本の居酒屋へと 早変わりしていた。
日本から買ってきたというビールとおつまみの残りをいただき、
日本人としての俺の味覚がよみがえった。
日本の梅芝、かきピー、いか、すごい。
まじでうまい。 さっぱりした味。
インドから来た俺にはなんとも、この味が懐かしかった。
ブルームは、あの企画以来ロシアでの音楽祭に毎年招待されており、
今年もそのライブのために、モスクワに向かう途中であった。
まずは、このありえない出会いのことで持ちきりである。
渋谷駅前の交差点で、出会う確率とどちらが高いのか????
まじで、すごい確率である。
俺は、インドからトルコに入る途中の経由地として、今ここウズベキスタンにいて、ブルームは、日本からロシアに入る途中に、今ここにいる。
いわば新宿駅で俺が山の手線から、都営新宿駅に乗り換える途中に、
小田急線から、丸の内線に乗り換えようとしていたブルームの二人に
会うような感じのワールドスケール版である!
会わない可能性は無限にある。
そのうちのひとつの確率で出逢った。

俺がデリーを出る日は完全に予定外であった。
デリーには4,5日いる筈が、 安いチケットは今日の便の後が、次は5日後といった具合だったので、 仕方なくデリーを2日目に飛び出した。
今俺がここにいる確率だけでも相当低い筈なのに、そこにブルームがいて、
今こうして話に花を咲かせている。
ブルームのこれまでの歴史や苦労話、あの雷波少年のロシア横断のさまざまなエピソードを聞いたり、逆に俺の話や俺の曲を聴いてもらったり。。

楽しい時間は早く過ぎるもので、あっという間に4時間ほどの居酒屋タイムは過ぎ モスクワ行きの便に乗るため、ブルームの松さん、ゆうじ君、事務所の方2人
計四人の方々は、ロビーを後にした。
空港に着いた時と同じように、また独りに戻る。
彼らに対し、俺は全くの独り。
独りで、にやけた。
集団というものに、少しうらやましさを感じると同時に、
独りという自由さに誇りすら感じた。
独りというのはどうやら一番強いのかもしれない。
そして俺もいつかは、ぜってーライブをしに海外に行ってやろうと自分に誓った。

さあ、イスタンへ、GO!!

  タシケントより    出会いはいつも偶然であり必然だ☆なおと


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