(宮城県石巻市)
地元のバンドマンが中心となり「東北ライブハウス大作戦」を通じた全国からの支援を受けて2012年10月30日にオープン。震災後、例え借金をしてでもこの街にライブハウスをつくりたいと苦心していた折にこのプロジェクトと出逢い、被災地で3番目のライブハウスとして完成。BLUE RESISTANCEという名前はTHE MODSの同名の曲から名付けられ、「暗闇から這い出してやる」という歌詞に被災した石巻を重ね合わせたそうです。これまで地元の中学・高校生バンドをはじめ県内外のプロ・アマ問わず、さまざまなジャンルのミュージシャンが出演。人と人を繋ぐ希望のライブハウスとして広がりを見せています。
オープンしてから間もなく一周年を迎えようとしている石巻BLUE RESISTANCE。実はまだ自前の椅子を持っていなくて必要なときはご近所などから借り集めて使っているというお話しを聞き、まずはゆっくりと音楽を楽しめる客席の環境を整えよう!ということでパイプ椅子をプレゼントすることになりました。レンタルという手もありますが、毎回となると費用がかさんでしまうものなのです。
この日は待ちに待った納品日!新品ピカピカのパイプ椅子がずらり。さっそく夜のライブからフロアに並べられました。ちなみにステージ上でアーティストの方が座っているのも届いたばかりのパイプ椅子。これからたくさんの方々をお出迎えしてくれると思います。みなさんぜひ石巻BLUE RESISTANCEに遊びに来てくださいね!
オープンからの1年間、中古で手に入れたドラムセットを騙し騙し使っていたそうですが「もう限界かもしれない…」と頭を悩ませていると聞き、ドラムセットを贈らせて頂くことになりました。ライブにお越し頂いた皆様にはナオト・インティライミ本人の口からもご報告させて頂きましたが、ちょうど横浜アリーナでの公演2日目に新品のドラムセットが到着しました!
本日さっそく訪ねてみるとリハーサルの真っ最中。ステージ上には真っ白に輝くドラムセットの姿が!昨日届きたてほやほやで、もうデビューを飾れることに。「ライブハウスなのにしっかりとしたドラムセットが無い...」という悩みの種が吹き飛び、スタッフのみなさんもこの笑顔!店長であり、石巻 BLUE RESISTANCEの名付け親でもある黒澤さんは、感慨深げにドラムセットを撫でながら「家に飾っておきたい!」とおっしゃっていました(笑)
こちらのライブハウスの壁を埋め尽くしているこの「木札」。東北ライブハウス大作戦の活動に賛同し、募金をしてくださった方にお名前を書いて頂いているのだそうです。同じようにみなさんが「未来スケッチちょきんばこ」に想いを託してくださったことで、新たな「希望の音」を生み出すことができました。お寄せ頂いた気持ちがこうしてカタチを変え、これからたくさんの笑顔を生み出してくれると思います。ぜひみなさんも、このドラムセットに逢いに来てくださいね。
秋に贈らせて頂いた新品のドラムセット。あれから半年以上が経過し、たくさんの傷が刻まれてちょっとこなれた姿になっていました!たくさんの方々に叩いて頂けた証拠ですね。数ヶ月間実際に使用して頂いたところ、元々のセットに含まれていなかった18インチのシンバルを必要とするアーティストの方が多いということで、新たに追加させて頂くことになりました。
また、ライブハウスにとって音は命!ということで、今までよりワンランク上のハイハット用とギター用のマイクも贈らせて頂きました。音響機材に詳しくないと何のことやら分からないと思うので実際にセットして撮影してみましたよ!ちょっと分かりにくいかもしれませんが、ハイハット用はシンバルの斜め上に、ギター用はアンプに沿わせるようにして使用するマイクで、形もそれぞれ異なります。
音響機材で不調になってしまったモニタースピーカーの交換用ユニットも併せて贈らせて頂きました。ちなみに、客席ではなくアーティストの方に向けてステージ上に設置されているスピーカーのことです。このスピーカーがあるから自分の音を確認することができるわけですね。これでようやくストレス無く演奏して頂けるのではないでしょうか!
オープン当初からずっとこの場所を支えてきたのは、各地の音楽関係者やライブハウスから譲り受けた様々な機材たちでした。しかし、この二年間を共に戦い抜いた結果、そんな機材たちにも疲れが見え始め…。中でも、ライブハウスにとって重要な「光」をつくる調光卓という照明機材の調子が悪く、ライブをやる上で不安が出てきたというお話を聞き、最後の応援として新品の調光卓を贈らせて頂くことになりました!
これまで使っていた調光卓は既に生産中止になっており、もう修理することもできず、よく見ると誤作動を起こす箇所には「ガリ」と書かれ、そのままになっていました。それ以外の部分はまだ現役で作動するそうですが、これからまた使えない箇所が増えたとしても修理できないという問題がついて回るわけで…。しかも2台に分かれていてスペースもとっていましたが、新しいものはすっきりコンパクトな1台になりました!
調光卓の設置場所をきれいに掃除したら、いよいよ接続をして作業開始。セットアップを行いながら操作方法も学びつつ、半日かかって無事に使える状態になりました。またひとつ不安も解消され、ここから新たな光が育まれていくかと思いますので、ぜひ皆さん遊びに来てくださいね。これまで贈らせて頂いた機材たちが活躍している姿も要チェックですよ~!
スタッフの方々からお手紙をお預かりしましたのでご覧ください。このまちで音を奏でることに対する想い、そして「ちょきんばこ」を通して応援してくださった皆さんへの感謝の気持ちを綴って頂きました。