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なおと世界一周旅日記    Vol.127    「赤道到達!!」

5/9(日)          in  キト(エクアドル)

イギリスのグリニッジ天文台で、緯度0度に立ち、
世界の東と、西を行き来して遊んでから、早5ヶ月。
エクアドルの赤道にやって来た。
なんでも世界を南半球と、北半球(日本のある方)に分けているという、
とても偉い線である。

トロル(路面電車)とバスを乗り継ぐこと、40分。
赤道記念碑の建つ公園にたどり着いた。
平日は閑散としているらしいのだが、この日は日曜日ということで、
欧米人観光客もエクアドル人観光客も多かった。
早速、赤道のラインに行ってみると、そこにはオレンジの線が引かれていた。
 「おまえ、赤道なら、赤だろ! 気が利かないな。
 なぜ、そんな道路にひいてあるのと同じオレンジ色なのか?」と
誰に届くわけでもない文句を言いながらも、一応、写真も撮ったわけだ。

ここに来る前、ある情報を得ていた。
赤道上で起きる珍しい現象についての実験が見られるというのだ。
水が排水溝に吸い込まれる時、面白い現象が起こるというのだ。
何だ?何が起こるというのか?
見たい、見てみたい、一体何が起こるのだー?!!

どこでやっているのだ?  博物館の中か?
何? ここではやっていないだと?
どこだ? 何? この公園を出て、200mぐらい左に歩いて行った所だと〜?
なぜ、この公園の中じゃないのだ?
200mぐらい左に行ったら、そこは赤道上ではないじゃないか?
何? そこへ行けばその実験が見れるだと?
よし、わかった。
半信半疑だが、行ってみようではないか!

とりあえず、公園を出て左だったな。
曲がって・・・と、ふむ、ここから約200m歩くのだな。
うん? なんか、人通り、かなり少ないぞ! うらさびれてるぞ、この道。
大丈夫か? ほんとうに、この道であってんのかー?
どこだー 実験はー?

うん? 何やら看板があるぞ!
「INTI - & NAN (インティ・ニャン=太陽の道) 野外博物館」
ここを左に入って行くのかー。
おいおい、砂利道だよ。 大丈夫かよ。
こんなところに博物館なんか、あるのかよー。
赤道から、かなり離れてるしよー。

お? 入り口か?
ほんまや、なんか博物館っぽくなってるわ。
野外博物館かー。(トルコ・カッパドキア以来やなー)
おッ! あれや! なんか実験っぽいのがあるでー!
わおっ! ほんまや、ここや、ここや、来た来た。

っと、一気にテンションが上がり、すぐにでも実験を見たかったが、
決まった順路があるらしい。
入場料を払うと、ガイドが勝手につき、そのガイドに連れられ、
一通り近辺の先住民族に関する展示を見てまわった。
「吹き矢をやってみよう」コーナーでは、見事、一発で的に当て、
近くにいた欧米人から、「さすが、侍の国の日本人だ!」と、驚きの言葉が飛んだ。
意外に、全く飽きずにまわった最後に、いよいよ待望の実験が待っていた。

うん? この赤い線はなんじゃ?
00” 00” 00” ?
赤道? どういうこっちゃ?
赤道には、さっき行って来たさ、写真も撮ってきたし!
え? ニセモノ?
あれは、ニセモノで・・・、これが、ホンモノだとーーーーー!!??
ガイドのボインの姉ちゃんよ! それは、ほんまか?!

何? 20年前の観測で、あそこに赤道記念碑を建てちゃったが、
6年前に GPS ( Global Positioning System=人工衛星などからの電波によって地球上の自分の位置を確かめる装置 ) を使った再観測で、
こっちが本物と分かっただとー?!
ま、確かにこっちの赤道は、オレンジではなく、ちゃんと赤の線や。
気が利いとるわ。
それやったら、早く、あっちのニセモノの線は消したれよー!アホー!
観光客の半分以上は、こっちの博物館まで来てないんちゃうかー!?
造りもあっちより、かなりちゃちーし、マイナーやし。
でも、あんな立派な記念塔を建ててしまったわけやし、今更、言えないよなー。
間違ってましたなんて・・・。
これまでに訪れた何万人の観光客の記念写真が
間違った場所で撮ったものになってしまうもんな・・・

それでは、実験を見せてもらおうか!
どうなるんや、渦が、何や?
                           続く・・


   地球を真っ二つに分けるのだ☆なおと


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