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なおと世界一周旅日記  Vol.36 「人生は山登りだ!」

10/16(木)      in ペトラ(ヨルダン)

小学生の時、遠足や運動会の前日の夜は、なかなか寝付けなかった。
中学生の時、林間学校や修学旅行の前日の夜は、
これまたなかなか寝付けなかった。
高校生の時、サッカーの試合の前日の夜は、またもやなかなか寝付けなかった。
大学生の時、ライブの前日の夜は、またまたなかなか寝付けなかった。
旅するようになっても、出発する前日の夜は、やはりなかなか寝付けない。
ぺトラに行くということで、昨夜は、なかなか寝付けなかった。
どれもワクワクテンションの急激な増加によって、起こる症状である。

イスラエルのエイラットから、ヨルダンのアカバに入った。
歩いて渡る国境。日本にいたら、味わえない経験。
日本は、海と、空にしかないもんなー、国境が。
そしてバスに乗り継ぎ、乗り継ぎで、一気にぺトラまでやってきたのであった。

快晴の朝、8時。
ぺトラの入場ゲートをくぐり、1キロほど進むと、高さ100メートルの
断崖絶壁に挟まれたシーク(狭い岩の裂け目)と呼ばれる地域に入る。
岩に囲まれた幅5mぐらいの細い道を1.2km歩く。
岩の間を縫って歩くと、うん?
何かある?
出た!ぺトラのメイン!
で、でかい!!
目の前に壮大な古代遺跡が現れる。「エル・ハズネ」と呼ばれる宝物殿だ。
紀元前1〜後2世紀の建築で、高さ43メートル。
しかも、2000年前に、めちゃめちゃでかいあの芸術を造りあげたのである。 
どうやって?
ブルトーザーもショベルカーも、クレーンもなく、当然電気の力なしで、
岩にあの大きさの建物を彫ったというのだから、感嘆しっぱなしである。
そして、最上部の壺に宝物が隠されていたらしい・・・など、謎は多い。
ここは、「インディージョーンズ/最後の聖戦」のラストシーンのロケ地として使われたと言う。 
見たい。もう一度見てみたい。
帰ったら、ビデオを借りに行きやしょ! レンタル屋に!

ぺトラは、ヨルダンで一番有名な世界遺産である。
遊牧民だったナバタイ人が紀元前6世紀ごろから定住し始め、
ヘレニズム建築様式の都市を築いた。
紀元後106年にローマ帝国に併合された後は、
ローマ様式の劇場や柱廊が築かれた。
しかし、4世紀の地震で大打撃を受け、6世紀ごろには廃虚となり、
12世紀に十字軍が砦(とりで)を築いた以外、長年に渡って忘れられていた。
が、スイス人の探検家ブルクハルトが1812年に遺跡を発見し、
再びその名前が世に知られる事となる。
10世紀もの間、こんなにも巨大な遺跡が眠っていたのだ。
ありえん!

3日券で回れば全部回れるといわれているほど、広大なぺトラ遺跡を
精力的に回り続ける。
またしても、ローマ劇場では、ライブショーを繰り広げ、大きい墓を見上げては、
「は〜〜」といった言葉にならない声をあげていた。
山を登る事1時間程で、修道院跡に到着。
これまた、でかいのだ。
でかいというのは、それだけでぶったまげるのに十分な要素である。
観光で訪れていたヨルダン人に聞くと、高さ40m、横幅50mあるという。

「50m」・・・足の速さを競うのに一番メジャーな競技、50m走。
めっちゃ短距離走は、遅かった。
(普通の奴には負けんが、サッカー小僧としては。)
小中学生時代を思い出す。
小1で、10秒8。 小6で、まだ8秒台。
中学、高校1年までは7秒台をきることができず、高2で、ようやく筋肉がついてきて、自己最高の6秒4をマークしたのであった。
今、走ったらどれくらいなのであろうか? 6秒6、7はいくのかな?
やってみてー! スポーツテスト! 久し振りに!
毎年やりてーなー! 体力の衰えを感じないように努力できそうやもん。
あと、42.195km、いつか走りたい! 
ここ2年くらいのうちにな。マラソンしたい!
って、話が飛びすぎー!

何しろ、ぺトラの遺跡のスケールの大きさに感心させられるばかりでした。ええ。
そこの修道院跡から山の頂上までは、20分ほど。
てっぺんでヤマビコ遊びをして、はしゃいだ後は、戻るのみである。
行きに来た分だけ、山を下り、歩きに歩き、歩きに歩いた。
久しぶりにこんなに歩いた。
ほんとに歩いた。
途中スペイン人のアミーゴたちに、スペイン語を習ったりしながら歩いた。
ぺトラの出口を出てからも、タクシーが高かったので、勢いに身を任せ、
なんと宿まで、登り道をまたまた歩き、そして歩いた。
ヴァレンタインホテルに到着したのは、もうすっかり夜であった。

それにしても、歩くというのはいいね。
充実感がある。
俺の親は二人とも、山が大好きで、よく山に出かける。
トレッキングというやつだ。
なぜ、そんなつらい事をわざわざしに行くのか? と思ったこともあるが、
頂上には、登らないと見られないすばらしい景色が待ってるし、
その為の疲れなら、いとわないという、ある種充実感のせいであろう。
がんばって努力した分だけ、すばらしい未来が待っているということだな。
そして、そこには達成感や充実感が待ってるに違いない。

しかし山の頂上に登る道は一本ではない。
一直線にまっすぐ上がっていて、一見、一番の近道に見える道が実は、
頂上手前で「崩落の危険あり、立ち入り禁止」になっているかもしれない。
途中から下っていて「あれれ?遠回りか?」と思ってた道が、
ちゃんと頂上につながってたりするかもしれない。
途中で自分で道を開拓することもできるだろう。
どんなに高く見えている頂上も、一歩一歩自分の道を登ることだ。
成功というものに辿り着くには、いろんな道があるということだ。

まだ結果が出ていない、なおとmusic life。
一見遠回りに見えるだろう。苦難もあるだろう。
しかし、この今の現状がベスト・ウェイと証明してみせる!
いきなり売れていたら、さっそうと消えていっていたかもしれない。
売れていたら、今のこの世界一周の一人旅なんか間違いなくできなかった。
どうして今こういう状況なのか、今何をすべきなのか?
今は、まだまだ、パワーアップを図れるすばらしい時間だと、痛感している。
栄養た〜〜〜〜〜〜〜くさん、とらせていただきます!!!!!!

よっしゃー!!!
また明日からもがんばろーぜーー!!!

というわけで、明日は一気にエジプトに入り、ダハブという海の町を目指す!!
世界有数のダイヴィングスポットらしいが、どうするかなーー。
してーけどなー、。。。。。悩むなー。。。

ーーーーーP.S,−−−−−−−−−−−
 エイラットに着いた日の夜、エイラットで一番熱いライブスポットで、
 飛び入りで、30分、アンプラグド・ライブをしてきた。
 150人近くのイスラエル人の反応はナイス!
 いろんなジャンルが混ざってるNAOTO MUSICに共感してくれたぜい。

    ぺトラにて          人生は山登りだ☆なおと



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