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なおと旅日記  Vol. 4 「ボランティア」

 2003.8.9(土)   インド・カルカッタでの3日目

言葉の力って、すごい!と、痛感した一日となった。
心だけじゃ駄目、言葉も同じくらい大事だって、つくづく感じた。

初めの予定では、カルカッタには2日位滞在し、その後ブッタガヤに
向かおうと思っていたのだが、うっかり、はまってしまった。
昨日から、行ってるマザーテレサのボランティアに。

オレがボランティアに通っている施設は、「死を待つ家」と呼ばれおり、
末期患者や、結核など重度の病気、怪我をしている患者たちが
ベッドの上で生活している場所だ。
そこで、患者さんに食事を運んだり、シャワーに連れていったり、
洗濯をしたり、食器を洗ったりするお手伝いである。

初めての昨日は、要領をつかめず、その上、ベンガリー語
(=バングラディッシュ語。インドの東に位置するカルカッタでは、
ベンガリー語が主流)が、全然わからなかったりで、すごく悔しい思いをした。
気になる患者がいるのに、何も出来ずにいた。

しかし、今日は違った。
昨日の夜、ベンガリー語をラッシー(飲み物屋の兄貴)に教えてもらったのだ。

その気になっていた患者、アルジャンに、
習ったばかりの ベンガリー語で話し掛けてみる。 
すると、どうだ! ちゃんと反応してくれるではないか?!
すごい!!!!!
ナマエハ?
トシハ?
ウンウン。
オレ、キミ、トモダチ!!!!!!!
ボンドュー!!!!ボンドュー!

言葉の力って、すげー。 
こうも人と人を近づけてくれるものなんだな!!
すげー、 大事だな、言葉って。

次に、彼に何をしてあげられるかなと考え、なおとオリジナルの
グーチョキパーを教えた。 
リハビリには最適かと思い、ゆっくりゆっくり、まずは片手から始めた。
とても、難しそうだ。
手が、そして脳が、いうことをきかないみたいだ。
しかし、だんだんよくなっていった。

ただ、今日は完全には覚えきれなかった。
うーーーーっむ、このまま帰れないなー。
今、帰るわけにはいかない。
もうちょっとカルカッタにいよう、そう決断した。

午後、同じゲストハウスのドミトリーの日本人のタケを誘って、サッカーに行く。
サッカーをしている場所を探すには、人に聞くしかない。
まず宿の兄ちゃんに聞く。
すると、「見たいのか」と、聞かれる。
「違う、やるんだっ!!」って言うと、
「おー、お前がサッカーしたいのか」といって教えてくれる。 
近くのでっかい公園でよくサッカーやっていると情報キャッチ!!!!

そして、インド人と初サッカー!2時間くらい蹴ったであろうか。
瞳のきれいな一人の少年がいた。強気でシャイで。

そして、夜はボランティアで知り合ったドイツ人のアーネットに会いに行く。
これが、かわいいんだ、また! しかも、タメ。
ドイツ人って、日本人の感覚と似ているなーと感じる。居やすいなーと。
しかし、アーネットと話していても、言葉に対して
フラストレーションが溜まるのさ。
まあ、英語で普通には会話しているんだけど、どうしても細かい部分が
伝えられない時がある。
もっと深い所の話をするには、英語のボキャブラリーがもっと必要だ。 
これでは、最後まで、口説き落とせない。。。。(笑)
しかし、親友に勧められた電子辞書は、かなり役に立っている。
会話中、わからない単語は、そのまま放っておかず、すぐさま調べ、
相手に確認する。
アーネットのドイツなまりの英語には、てこずった。
聞き返すと、簡単な単語だったりして、「おおーーー、それか」って。

ただ、ずっと英語で話してると、グングン伸びていくのも感じる。
でも、まだまだだーー。
ちきしょー。 
もっともっと、英語を身につけちゃるーー!!!
言葉って、なんて大事なんだーーー!!!

ともあれ、今日は、2つのことで「言葉」の重要性を再認識した。
「言葉なんか通じなくても、心があれば通じるさ」って、言う人もいるが
心だけじゃ駄目、言葉も同じくらい大事だ゛って、そう思った日だった。

心と言葉と☆なおと


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