おがつ秋の芸祭「鼓舞」

(宮城県石巻市雄勝町)

震災から2年以上が経過した今年、「目先のことではなく、数世代も先に残せるようなことをやりたい。」という想いから、津波によって道具を失いながらも復活を遂げた雄勝町の伝統芸能団体が一緒になって「鼓舞」と題した新たなお祭りをスタートさせます。600年の歴史を誇る国指定重要無形民俗文化財「雄勝法印神楽保存会」の他、「雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連」「雄勝町伊達の黒船太鼓保存会」が一堂に会して共に祭りを創り上げるというのは歴史上初めての試み。記念すべき第一歩となる9月1日は、歴史の目撃者として現地に足を運んでみては如何でしょう。

ただいま幟を手染め中! 2013.8.27

鼓舞は雄勝の文化芸能を披露する場でもあり、同時に古き良き故郷のお祭りを再現する場にしたいという地元の方々の想いを聞いたとき、まず頭に浮かんだのが神社の境内にはためく幟でした。お祭りのときには、地域の方々が奉納した大小の幟が必ず掲げられるもの。そこで未来スケッチ貯金箱から、お祭りには欠かすことのできない手染めの幟を贈らせて頂くことになりました。
一度染めたら数十年にわたり大切に掲げられる幟。せっかくなら地元の職人さんに染めて頂きたいという想いから、石巻で唯一の「山田染工場」さんに相談することに。しかし、津波の影響で新たな幟や大漁旗の注文が殺到している状況の中、制作を引き受けるのは難しいとのお返事を頂きました。ただ、やはり地元で染めて貰いたいという願いは消えず、事情をお話ししたところ特別に6m幟を一対だけ手掛けて頂けることに!
鼓舞の開催まで残り一週間となった頃、いよいよ制作がスタート。型を作り、文字の輪郭を糊付けし、そして染色。糊を洗い落して乾かしたら、縫製して完成です。言うは易し。こうして文字にするのは簡単ですが、手間暇のかかった職人だからこそ成せる業。雄勝のみなさんにお披露目するのが非常に楽しみです。

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いよいよお披露目! 2013.8.30

本番二日前。会場となる旧雄勝総合支所では、当日に向けみなさん総出で草取りの真最中。今回、地元で制作して頂いた6m幟の他にも、京都の職人さんに小さな幟を手染めして頂き、ようやくこの日納品されてきました。予定ではもっと早く到着するはずでしたが、最初に仕上がったものに職人さんが納得いかず、もう一度染め直しになるという事態に…。そこまでこだわって頂いて、有難いやら申し訳ないやら。それと同時に間に合うだろうかとハラハラもさせられました。

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なんとか無事に揃った大小の幟を、鼓舞の実行委員やおがつ店こ屋街のみなさんとさっそく試しに掲げてみることにしました。想像以上のきれいな仕上がりに、みなさん「お~!」と思わず声をあげて喜びの表情。小さい方の幟は枯れ竹を模したポールに通しますが、大きい方は山から切り出した青竹に通していきます。青竹のお手製支柱を組み立てながら、その出来栄えにご満悦の上山さんは雄勝法印神楽保存会のメンバー。神楽の道具を自ら手彫りするほど手先が器用で、今回もその力が発揮されました!

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なんとか当日も穏やかにはためいてくれることを祈るばかり。綿を手染めした昔ながらの風合いには、なんとも言えない良さがあります。きっと、古き良き故郷のお祭りを再現するために一役買ってくれるのではないでしょうか。

ついに本番当日! 2013.9.1

夏がまた帰って来たぞ~!と言わんばかりの気持ちのいい青空が広がったこの日。台風の接近情報と睨めっこしながら、最悪の場合は中心判断も下さなければ...。そんなことを本気で話していた筈なのに、みんなの心配はどこへやら。絶好のお祭り日和となりました。

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強い日差しにジリジリと焼かれながら設営作業。手分けをしてテントを建てたり、駐車場の整備をしたり。もちろん、未来スケッチ貯金箱から贈らせて頂いた大小の幟も会場の入り口を華やかに、そしてキリリと彩ります。やはり手染めの綿幟は目を引くようで、たくさんの方から「素敵だね~!」「これどうしたの?」そんな声が聞こえてきました。

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朝から取り掛かった設営作業も昼には落ち着き、出演する三団体の搬入とセッティングが始まりました。ハレの舞台への期待からか、みなさん良い表情。あちこちで笑顔がこぼれます。控室となるテントでは演目毎の衣装や道具が並び、本番に向けて準備万端。

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いよいよ開演。それぞれ配置に着く前に集合写真を一枚。各団体の有志で構成される実行委員会の方々と、雄勝やそれ以外の地域から応援に駆け付けた方々です。オープニングセレモニーが始まるころには、客席は超満員。津波によって甚大な被害を受けた雄勝町。住民のみなさんはそれぞれ避難生活を送っているため、普段は慣れ親しんだ面々に会うことすら叶わない状況が続いています。そんな中、懐かしい顔ぶれで溢れた会場を見渡しながら、実行委員長である神山さんの一声と共に「鼓舞」の幕が上がりました。

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トップを飾ったのは、羽黒派の修験者たちが一子相伝で舞い伝えたとされ、600年以上もの伝統を誇り「国の重要無形民俗文化財」にも指定されている「雄勝法印神楽保存会」です。音響は太鼓二人と笛一人で構成され、舞はゆったり優雅に、時として力強く勇壮に、反閇といわれる足さばきや寅と呼ばれる足運び、指で印を結ぶなど修験道独特の古風さを今なお残しているのが特徴。

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続いては「雄勝町伊達の黒船太鼓保存会」の登場。雄勝町制施行50周年記念事業のひとつとして策定され、観光客誘致の起爆剤としての役割を担い、地域の活性化と町民の誇れる文化活動の推進を目的として活動しています。ちなみに鼓舞の実行委員長である神山さんはこちらの会長も務めながら、雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連のメンバーでもあり、三足の草鞋となったこの日はほんとうに大忙しでした。

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会場の熱気も高まったところで「雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連」が、なんと山車に乗って現れたかと思うと、激しく回転!揺れにも負けず、踏ん張りながら奏でられる笛と太鼓に会場からは歓声が送られました。そして舞台には、はねこに誘い出されてやってきた獅子の姿が。会場内を練り歩き、客席の方々の頭をガブリ。

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この獅子舞は室町時代後期から続くとも言われ、雄勝法印神楽と同じく古くからこの地に伝承されてきました。正月には春祈祷として新山神社に集結し、宮司のお祓いの後に各地区に分散。地域の一大行事として家々を廻り一年の悪厄退散、家内安全、交通安全、商売繁盛、無病息災などのお祓いを神事として現在でも行っています。この日は山車から餅まきも行われ、お正月のようなおめでたい雰囲気に。

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雄勝法印神楽の内容は神話から取り入れられ、宇宙や地球の成り立ちから、神々の誕生や活躍などドラマチック。現在でも24演目奉納することができるそうです。写真はそのうちのひとつである「笹結」。二柱の神が作った国土「オノコロ島」、即ち日本に五鬼大神という悪鬼が住み着き良民を苦しめた為、田中明神がこの悪鬼を退治するという舞い。舞台を飛び出し、会場内をところ狭しと舞いながら仮設商店街のお店も一軒一軒参ります。お寿司屋さんでは生ビールで労われる一幕も(笑)

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照りつける夏の太陽も傾きはじめ、夕暮れの海風と共にお祭りはクライマックスへ。今回の鼓舞には「古き良き故郷のお祭りを再現する場に」という想いも込められていました。闇夜に灯る白熱電球と笛太鼓の音色、屋台から立ち込める煙、そこに集う人々の喧騒。夏の終わりの、穏やかな時間が流れていました。

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この日、「雄勝町伊達の黒船太鼓保存会」の新曲「ひふみ」が披露されました。昼間の力強い演奏から一転。特産品であり硯やスレート材として名高い雄勝石を用いた「石琴」の涼やかな音色が会場を包みます。

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やわらかな灯りに照らされ、神楽舞台は幻想的な雰囲気に。艶やかな衣装の美しさが闇夜により一層際立ち、その世界に引き込まれて行きます。

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「雄勝町伊達の黒船太鼓保存会」最後の演目は「伊達の黒船」。1613年、藩祖伊達政宗公の慶長遣欧使節船「サン・ファン・バウティスタ号」の建造の地が石巻市雄勝町呉壺であることから名付けられました。全ての演目を終え、楽屋は笑顔と安堵の表情に。

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「雄勝法印神楽保存会」による「日本武尊」。悪鬼が神楽舞台の上に飛び乗った瞬間、会場からは大きな歓声と拍手が送られました。最後には面を取った神楽師により舞台清めの舞が行われ、この日全ての演目が終了。

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フィナーレを飾ったのは「雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連」。間もなく夜も8時になるというのに満席の会場を獅子が練り歩き、沸かせます。最後は実行委員の方々も舞台に登場。「また来年もやります!」の宣言と共に、無事に幕を下ろしました。ご報告が最後になりましたが、新たな取り組みの第一歩である今回の公演をきちんと形に残すため、カメラマンによる撮影を未来スケッチ貯金箱から応援させて頂きました。

写真パネルを贈呈してきました!2013.10.28

早いもので開催から間もなく2ヶ月が経とうとしています。真夏の様なあの日の太陽が恋しくなるほど、日に日に寒さが増してきた石巻。もうストーブを焚く季節になりました。さて、オフィシャルカメラマンとして当日の撮影をして頂いた写真家の平井慶祐さんにお力添え頂き、写真パネルを制作してプレゼントしてきました!もちろん1,000枚以上に上るデジタルデータは既にお渡ししていましたが、せっかくならお年寄りから子供までみんなに見て貰える形で残したい、という想いから今回のサプライズを計画。

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夜な夜な作って頂いていたパネルを携え雄勝へ。プレハブの仮設商店街である「おがつ店こ屋街」で再開中の実行委員長のお店「神山商店」をお借りしてお披露目です!パネルになったカッコイイ自分の姿を見て「やっぱ太鼓叩いているときの自分には勝てないな~」とおっしゃっていました(笑)鼓舞の当日もそうでしたが、舞台に立ったときのなんとも言えぬ凛とした空気感は独特。みなさん普段も素敵な方々ばかりですが、また違った顔になるものなのです。

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震災後、石巻に移住して写真を撮り続けている平井さん。この地をずっと見届け続けてきたからこそ撮れる、想いのこもった写真を有難うございました。今後、雄勝町内などでパネルを展示していく予定!今から楽しみです。

応援してくださった皆さんへ 2013.11.13

実行委員の方々よりお手紙をお預かりしました。雄勝町の伝統芸能にかける熱い想い、そして「ちょきんばこ」を通して応援してくださった皆さんへの感謝の気持ち、ご覧ください。

雄勝町伊達の黒船太鼓保存会 雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連 神山 正行
雄勝町伊達の
黒船太鼓保存会
雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連
神山 正行
このたびは多大なる御支援をいただきまして、感謝の言葉もございません。私どもの活動をご理解いただき、過分なる御厚意を頂戴致しましたことは、身にあまる光栄に存じております。
頂いた「4つのプレゼント」はすべて未来を指し示しています。年数を重ねるごとに意味合いを増す大小の「旗」。今後の「鼓舞」の展開に大きな力となる「写真」「パネル」。起ち上げたばかりのチームにさらに前に進む勇気を与えて頂けたと大変嬉しく思います。
震災後の石巻市雄勝町の伝統文化、伝統芸能は比較的復旧・復興が進んでいると思います。ですが、人口減少により文化芸能の拠所となる地域のコミュニティが希薄となっている地域も多く、その意味では信号は「黄色点滅」といったところでしょうか。次世代につなげる糸を紡ぎ、はっきりとした「青信号」を灯すべく「チーム鼓舞」メンバー一同、いっそうの努力を以て地域振興、伝統芸能の保存に努める所存でございます。
お力添え有難うございました。
雄勝法印神楽保存会 上山 正彦
雄勝法印神楽保存会
上山 正彦
まずは御礼から。この度は鼓舞の開催にあたり多大なる御支援を賜りまして誠にありがとうございました。
震災前から考えていたのは、若い世代に伝えていく方法。芸能行事や祭事は地方の問題でもある人口減少のためどんどんと開催頻度が少なくなり、つまりは舞う機会も減っています。そのような状況の中、若者に興味を持ってもらうことや継承していくことは大小かかわらず雄勝町内にある郷土芸能をやっている人たち共通の課題でした。そのために鼓舞という新しく続く演舞の機会を創り、神楽だけでなく太鼓や獅子舞の地元の魂を全身で感じてもらいたかった。
第一回を終えて、特に印象深いのは、スタッフとして参加した10~20代前半の若い人たちの演舞を見る熱心な表情でした。今もここに住んでいる人もいれば、震災を理由に離れざるを得なかった人もいます。彼らと一体感を得ることができて非常に嬉しかったです。
目や耳から入って感じることが伝えていくことの基本。若い世代に引き継ぐということは、生活の一部として郷土芸能が身近にあるという環境を残すということでもあります。演じる者を増やすことだけではなく、支える人を絶やさないことも大切なことです。
これからもますます精進して、魅力ある鼓舞を未来に繋げていきたいです。
雄勝法印神楽保存会 阿部 久利
雄勝法印神楽保存会
阿部 久利
今回私は、雄勝に根付いた文化芸能を軸に未来に向けての発信を皆でしたいと思っていました。そして当日、頂いた支援金で掲げた、雄勝の未来に向けた「鼓舞」の幟旗のもとには、沢山の雄勝出身の、それも若者が集い一生懸命にイベントを支えてくれました。だれよりも楽しそうに支えてくれました。ちょっとだけ、未来を紡げた感じがします。その時の輝きを、パネルに刻んで頂いてとても嬉しかった。
皆様から頂戴したありがたい支援金を、とても前向きに活用させていただきました。心より感謝いたします。
雄勝町伊達の黒船太鼓保存会 四倉 由公彦
雄勝町伊達の
黒船太鼓保存会
四倉 由公彦
私は震災の後から、それまでも縁のあった雄勝の芸能に深く関わるようになりました。地域での生活に根付いた表現が芸能になっており、そしてその芸能から地域の生活が見えてくるということを少しずつ少しずつ実感として学ばせてもらっています。
そんな雄勝の芸能を保存し、そしてまた雄勝を離れざるを得なかった人達や雄勝が好きな人、興味がある人達の狼煙となるべく活動を続け、鼓舞し、鼓舞され、これからの未来をスケッチし続けていきたいと、静かに、そして強く思いました。
本当に力強い後押しご支援、ありがとうございました!!これからまだまだ先は長いですが、頑張ります。
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